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2016/04/29

昭和天皇が国民に御期待になったこと


今日は昭和天皇のお誕生日、戦前ならば「天長節」と呼ばれた日です。

戦前から宮内省にお勤めになられ、昭和天皇のお近くに仕えた木下道雄氏は、昭和天皇が国民に御期待になられたこととして、

 教養を高め、宗教心を深め、良識を持つこと

とおっしゃっています。

なぜなら、教養を高めて熟慮判断する力を強くすれば煽動者に惑わされることなく、宗教心を深めれば自分を信ずる力が高まって流言蜚語に惑わされることがなくなる。

国民全員がそうなれば、もう二度と無謀な戦争に突き進んで行くことはないであろう。

昭和天皇はそのようにお考えになられていたようだ、と木下氏は記しています。

折しも偏差値28や共産党、カルト宗教が何かにつけ話題になる昨今、 昭和天皇の先見の明に触れつつ、日本人としてのわが身のあり方を考えてみようと思いました。


【昭和天皇、香淳皇后両陛下】
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出典:1968(昭和43)年 新小説社 木下道雄 「宮中見聞録」



 国民に対する陛下の御期待

 最後に私は、陛下が国民に何を御期待になっておいでになるか、について、私の感得しているところを、遠慮なく述べて、この見聞篇を終りたいと思う。

 陛下の御記憶力は極めて強靱で、且つ一点の『私』をもお持ちにならないお方であるから、その御判断は、捉われるところもなく、また、傾くところもなく、極めて正確である、と私は信ずるが、めったに他を批判するような言葉はお口におだしにならないから、以下述べることは、私が、私なりに感得したものとしておききを願いたい。

 
 陛下は多年の御経験から、陛下の最も重視されるものは国民の良識である、と私は思う。

 この良識さえ、しっかりしていたならば、このたびの悲惨な戦争も起らなかったのではなかろうか。現に開戦前に、戦うことの不利を主張した多くの憂国の非戦論があったではないか。然るに、残念ながら、これらの非戦論は国民与論のために圧倒され、葬られてしまった。というのが、陛下の御回顧である。

 この非戦論を葬り去った国民与論なるものは、果して国民の良識であったであろうか。ここに陛下の御心配があるのである。

 陛下の御胸中を拝察すれば、日本国民の随一の欠点は、一部煽動者の言説に、すぐ附和雷同する性僻(原文ママ)であって、熟慮判断して所信を堅持する力が弱い。この弱点を補強するには国民の教養を高め、宗教心(正しい)を深めるより他に途はない。

(陛下が宗教心と仰せになるのは、何も一宗一派に限って仰せになるのではない)

 教養が高くなれば、物ごとを熟慮判断する力が強くなって、流言蜚語に迷わされる虞(おそ)れもなく、また宗教心が深くなれば自分の信ずるところを守り抜く力が強くなって脅迫や誘惑に打ち克(か)つようになるであろう。

 故に、将来は、どうしても国民の教養と宗教心とを向上させなければならない。

 これに成功して、日本人が世界のうちで、優れたものとなり得た暁には、かつて戦争諸原因をなした、かの人種問題にしても、嘗(かつ)ての如く、嫌われたり疑われたりする代りに、各国民の尊敬と信頼とをかち得て、おのずからその重大性を失うであろうし、また、自由主義民主々義も、正しい意味に於て、国民生活のうちに確立され、各人は自由の基礎に正義があり、権利の傍らに義務の存することを知るようになる。

 かくして、個人の人格と自由とは、国民相互の間に尊敬され、各自がその信念によって行動するところの自由闊達な国民が出現するに至るであろう。かかる国民こそ世界平和の中核であり、且つまた、これが、古来、わが皇祖皇宗の期待し給うたところの大和民族の真の姿ではなかろうか。というのが、陛下の真のお気持ではないか、と私は考えている。


【管理人注】

・人種問題…世界中で起った排日、排日貨運動のこと。特に上海、オーストラリア、ブラジル、アメリカ、ソ連、シンガポール他東南アジアといった、王室を呪い、革命を是とする共産ユダヤ人が多く住む国々、地域で起った。

・嫌われたり疑われたり…戦前の世界的メディア、通信社は国際金融資本の手中にあって、日本が発信するものは一切世界に届かず、日本および日本人に関する情報はほとんど歪曲されて伝えられた。

・自由主義…戦前、自由主義は共産主義者・社会主義者の思想的隠れみのとして使われたことから。

・民主主義…民主主義がとても大事なことであるかのように世界で宣伝されるのは、主権が天皇や王にあると革命が起せないからである。主権在民になれば「民」に帰化外国人を混ぜこむことによって容易に、しまも合法的に革命を起す地盤ができあがる。アメリカも共産党も「民主主義」を叫び、民族主義を軍国主義と呼び代え、民族主義者を独裁者、テロリストと呼ぶのは民主主義による革命を望んでいるからである。民主主義とは革命を起すための道具にすぎない。





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