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2014/10/20

神風特攻隊が奪った米兵の両足首


アメリカ人が韓国の慰安婦像建立に激怒しているようです。

それもそうでしょう。帝国陸軍は戦車で米兵を踏みつぶし、帝国海軍は特別攻撃で米艦を火の海にして、米兵を殺しまくったのですから。


【大破した駆逐艦ニューコム】
1945(昭和20)年4月6日沖縄方面にて特攻機命中。
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以前、アメリカ人であるテキサス親父氏が、

「慰安婦ってーのは、日本軍の士気を高めた連中だろ?」

と、おっしゃっていましたね。

【字幕【テキサス親父】グレンデールの朝鮮売春婦像に親父の珍抗議!?】



韓国は大東亜戦争の時、日本を裏切って連合国に加担したので、すっかり「戦勝国」気取りなのでしょうが、アメリカ人から見れば当時の韓国は日本の一地方です。

その当時日本だった韓国が「慰安婦少女像」をアメリカに建てまくれば、アメリカ人の憎悪が韓国に向かうのは当然のことです。


一国で戦争をしたことのない韓国は、全力で戦った国同士はたがいに敬意をはらうということを知らないようですね。

それに戦時は詳細な記録をとるということも知らない韓国は、「鳳梧洞戦闘」というのを捏造して日本軍に勝利したことになっています。


【鳳梧洞戦闘】
前世紀のような地上戦。韓国では1920年に起きたことになっている。日本軍が敗北した理由は「兵士たちの心が戦争を恐れ、生き残るための逃亡が極限に達したから」ということになっている。nihon_ni_shouri.jpg【出典】1998(平成10)年 明石書店 石渡延男監訳・三橋広夫共訳 「入門韓国の歴史-国定韓国中学校国史教科書」


戦時は詳細な記録をとるものですが、そんなことも知らない韓国は戦勝国になった気分で、日本を「戦犯国」と呼び、旭日旗を「戦犯旗」と呼んだりします。

本当の戦勝国である連合国が、日本に対してそのような呼び方をしますか?

まずは、日本軍がどうやって米兵を殺したか知ってみることですね。

そうすれば、日本人が白人を恐れたりしないということも分かるでしょう。


大国の威を借りる1000年属国


韓国が米国で慰安婦像設置を加速、米国ネット「日本でやれ」「韓国にも慰安婦制度はあった、矛盾している」
2014年10月18日 レコードチャイナ  (YAHOO! ニュース)

2014年10月17日、米国内に慰安婦像や慰安婦の碑が設置されていることについて、米国人もさまざまな反応を寄せている。

米国ではカリフォルニア州やニュージャージー州など、韓国系住民の多い地区に慰安婦像や慰安婦の碑が設置されている。日韓の慰安婦問題をめぐり、米国内に慰安婦関連の建造物が設置されていることに、米国人もさまざまな反応を示している。

「日本政府に言いたいことがあるなら、なぜ日本で抗議活動をしないんだ?アメリカの、しかも公共の公園にこんなものを建てるなんて、どうかしている」
「これは在外韓国人組織による反日運動だ」
「慰安婦像が設置されているエリアには韓国人がたくさんいるから、こんなことになったんだね」
「ここは第二次世界大戦時の日本ではなく、アメリカだ」

「慰安婦問題に抗議する日本の右翼系の人々は病んでいてひねくれている」
「ドイツはアメリカのホロコースト記念博物館に抗議しないよ」

「朝鮮戦争のときには韓国軍だって慰安婦制度を作っていた。なぜ韓国人は自分たちの罪は無視して日本をバッシングするためにアメリカに慰安婦像をいくつも建てているんだ?矛盾している」

「美しいと思う。この記念碑が悲しい体験をした人たちを慰霊するものになることを願っている」
「パワフルな芸術作品だ!」(翻訳・編集/Yasuda)

ソース元URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141018-00000010-rcdc-cn


アメリカ兵「ママ! 助けて! ゼロだ! Zeke(ジューク)だ!」


戦後左翼は、

「特攻隊は犬死にした、米軍の損害は大したことなかった」

という宣伝に熱心ですが、実状は左翼の宣伝とはちがうようです。


「この一戦に勝たざれば祖国の行方いかならん」。

共産主義が大嫌いな日本人は、最後の祖国防衛として特攻隊を編成し、共産党の日本侵略を防御しようとしました。

その死に物狂いの反撃は米兵を恐怖させ、生きて祖国に帰還した米兵までも悩ませ続けました。

硫黄島の戦いに参加したある米兵は、特別攻撃によって両足首を失い、疲れて眠る夜にはゼロ戦が夢に現れてうなされたそうです。

零戦独特のキーンという金属音と機体の黒い影、そして恐怖が、脳裏に焼きついて離れなかったのだそうです。

ちなみに、硫黄島の戦いで米軍の捕虜となった日本兵は212名、その4分の1が朝鮮人でした。



出典:1956(昭和31)年 日本文芸社 「現代読本」第一巻第四号所収
米艦隊乗務員の手記 ジェームス・M・オワード「ふるえあがった『カミカゼ』の恐怖」



 私が、1944年(昭和19年)12月初めに太平洋戦線に到着した時、アメリカ海軍では殆(ほとん)ど他のことは一切さしおいてこの"緑色の大蜂群"の話題で持ち切りだった。

この日本軍の奇怪な特攻機の操縦士たちは、つぎのような服装をしていると想像されていた。

──白色の衣に黄色と緑色の肉襦袢(にくじゅばん)、黒色の頭巾をかぶっている──。

そして彼等はその機体の操縦席にしっかり縛り付けられていると言う者もいた。日本人のほかには誰も、このような中世紀的宗教的情熱と、飛行機の様な近代的機械との結合をしたものは無かったであろう。(ロバート・シャーロッド著「硫黄島」より)


【米軍の日本人皆殺しルート】
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足首と機関銃野郎(マシン・ボーイ)と

 ニューヨークの昼間はまるで熱帯のジャングルのような暑さだ。夜も熱気が残った。

 その晩も俺は、珊瑚礁で踊っていた。南太平洋(サウス・シー)の音楽(メロデー)が終った。

 場内のライトが青に赤に輝き始め、ミラーボールの動きが物憂く鈍くなった。ショウが始まるのだろう。踊りを止めた俺は、女を椅子にかけさせてから地下のスタンド・バーへ降りた。ワンフロアしか踊らないのにやはり足がぎこちない。

 俺の左足は足首から下が無い。それはあの2月21日硫黄島の沖合で"カミカゼ"に吹ッ飛ばされたのだ。

 大切な足首はこの紐育(ニューヨーク)から三〇〇〇浬(カイリ)、硫黄島の沖合の海の底に沈んでいるか、鮫にでも喰われちゃったのかなと考えた途端に腹立たしいよりも可笑(おか)しくなって、思わずクスリと笑いがこみ上げた。

 船に乗っていた時は、仲間のジョオもパスターナックも人魚や錨(いかり)の刺青(いれずみ)をして喜んでたが、陸に上った現在、居れも記念すべき足首のために刺青でもするかなんて考え乍(なが)ら、二杯目を注文したときだ。

「ジェームス、元気かい!」

 赤毛のスワローの奴が入って来た。止り木に腰を乗ッけるなり相変らず賑(にぎやか)に挨拶(あいさつ)した。子供のときからこのブルックリンで成長して、同じ水兵に憧れて、海軍に入ってから二年目。顔を合せたのが空母サラトガの艦上だった。彼は機銃手、俺が艦上整備員だった。

 あのとき俺は、スワローは機関銃(マシンガン)みたいなお喋りだから機銃手には丁度良いやと肚(腹)のなかで苦笑したものだ。

「オイ、幾杯目だ? 二〇杯も呑(の)んだかい、……俺は少し呑み過ぎたぞォ。ジンビダだ。ヘーイ、ベティ、ベティじゃないかヨ、景気はどうだ」

 スタンドの奥にいた女の子に声をかけて、指を鳴らした。顔はそれ程の御面相じゃないが、妙に唇の性的(セクシュアル)な娘だった。

 ……ベティ-ベ、テ、ィ、BETTY──嫌な恐ろしい。だが決して忘れられない名前じゃァないか。今まで何の気もなしに聞いていたが、バーテンの名前はジュークだし、女の子がベティこれじゃァ役者がお揃いすぎてらァ-。ベティは日本の艦爆だし(管理人注:Betty。連合軍が一式陸攻に付けたコードネーム)、ジューク(ZeKe)こそは日本軍の零式戦闘機の呼び名(コードネーム)だ。アルコールがまわり始めたのか酒壜(びん)の並んだ棚が霞んで来た。


【Betty こと一式陸上攻撃機】
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 酔って来たなと思ううちにやがて螢光燈の光りが、渺々(びょうびょう)たる青い海原に変って来る。硫黄島の沖合だ──

 空がライト・ブルーから段々に明るく、海面を這(は)っていた靄(もや)が薄れて爆音が聞えて来る、カミカゼだ。

 俺はブルッと頭を振って、恐しい思い出を消すようにマンハッタンを煽ったが、またあの南の想い出の中に曳(ひ)き込まれて行く。


恐怖の硫黄島 一九四五年二月

 当時(一九四五年)私は砂糖部隊にいた。アーモンド・A・スプルアンス中将麾下(きか)の第五艦隊配属だった。あの日は艦上整備員として空母サラトガに乗組んでいたのだ。

 ギルバート諸島からマーシャル群島、サイパン、グァムに到るこの艦隊に常に居て、海戦度胸は出来ていたものの"神風"の怖(おそ)ろしさは知っていた。

 そして彼我の戦局は、日本の太平洋防衛線もサイパンの失陥と共に完全に破られ、B29が飛立っていた。……日本に対する我が軍の攻撃は非常に慎重に行われた。……ハルゼー(ブルス・ラン)艦隊はレイテ海戦で日本軍の比島(管理人注:フィリピン)奪回意図を完全に打破し、日本艦隊は壊滅的打撃を受けていた。わが砂糖部隊は一路トーキョーへ

 艦隊は沖縄を完全に手に入れようと進攻中で、その寄り道にちょっと硫黄島をつまんで行く位の話に聞いていた

 硫黄島はサイパンの北一〇〇〇粁(キロ)、東京までは一〇六〇粁(キロ)で、艦載機の連中がいつも言っていた「東京急行」も、もう終点に近い──

 ──俺は十七、十八日の同島艦砲射撃を比較的呑気(のんき)な気持で眺めていた。

 銃座の傍(かたわら)を通ったとき、スワローの奴に合図したら奴もバシッとウインクしてよこした。まったくのんびりした気持だった。

 この戦いは海兵隊に任せときやァ良いと考えていたからだ。

 彼方には標高一八〇米(メートル)と聞く五五六高地が潰された山高帽子(シルク・ハット)のように聳(そび)えていた。

(もっともこの頃は、オリンピック作戦コロネット作戦 が計画されていたらしい。それは沖縄を済ませたら一部は九州方面から、一部は京浜地区からの日本本土上陸作戦で、陸のマッカーサー元帥と海のニミッツ提督の共同終結作戦だった)硫黄島、この小ッぽけな島(註、全長八キロ、幅は広い処で四キロ)をめぐる海域は米軍の艦船ばかりだ。

 なにしろ俺の乗組のサラトガを始め戦艦メリーランド、コロラドが威容を誇り、空母が一六、戦艦が八、重軽合せて一一七、駆逐が八一隻で、まずネバダを最初に各艦から砲声が響き始める。

 殷々(いんいん)たる砲声の海だ。

 間もなくやって来た騒雨(スコール)が海と空を灰色に塗りこめる。だがそのスコールの中にも相変らず上陸部隊援護のための艦砲が叩き込まれていた。


【米軍硫黄島上陸】
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 やがてスコールも砲声も止んだ。

 嘘みたいにカラッと晴れ上った空が、赤く色づき始める。燃えるような南海の夕映(ゆうばえ)だった。

 サラトガの甲板に居た俺は、余りの美しさ荘厳さに息を止めた程だった。遥か遠く水平線の上に虹が出来て、その裾が海の中に消えている……あの虹が消えている辺りは何処(どこ)になるんだろう。フロリダ辺りかな?

 そうだ。スーザンとフロリダの海岸へ行ったときもこんな大きな虹が出てたッけ……浜辺に恋を囁いた彼女はどうしているかな。

 俺は虹から連想して婚約者のスーザンに無性に逢いたくなっていた。豊かな髪、何かにまるで挑むような青色(ブルー)の瞳、粋な海浜着(ビーチ・コート)の下に息づいている肉体、そして切なげな胸のふくらみ──。

 畜生ッ、戦争なんか終ッちまやァいい、早くスーザンに逢いたい。だけど、もしも空母が神風に襲われたらどうなるのだ──其処(そこ)まで考えて俺はゾッと背筋に冷い水を差されたみたいになった。


黒い翼──死の女神

 タラワ攻略のときだ。

 11月19日の時間も同じ日没頃だった。十五機に日本陸攻隊がマーシャル方面の空から来襲して来た。

 猛烈な対空砲火の炸裂する中を奴等(やつら)は勇敢に突入、パッパッと焔(ほのお)を噴き出しながらも重巡のインデペンデンスに魚雷を命中させたのだ。何という無鉄砲さだ! インデペンデンスの火焔をみながら、俺は貧血しそうになった。

 それ以前にもサイパンで撃墜された零戦の機体を見たことがあったが、腹の下に爆弾を落す弾扉(だんと)が付いていた。それが開いて爆弾が落ちてくるのだなと思ったが、この硫黄島の空にも来やァしまいかと不気味で一所に立止まっていられない程だった

 あの頃の俺の日記(スーザンがXマスに贈って呉(くれ)たもので、幸いに帰還のときまで残っていた)にこう書いてある。



 「1944・12・20、日本軍はレイテ湾の海戦で、これまでかつて見ない新式の殺人器"神風"を使ったそうだ。自殺的急降下爆撃機だという。この命を的にした兵器は今度の太平洋戦争中で最も恐しい最も危険なもので、これに狙われたが最後、逃れ切れない悲運をも覚悟しなければならないという。"カミカゼ"というのは零戦に二五〇キロの爆弾をつけて直掩機に守られて基地を飛立ちわが空母を見付けるや否や、非常に適確に命中して、自爆すると言う。なんと言う恐ろしさだ。そんな事が本当の出来事だろうか? だが日本人という奴は死ぬ事を何んとも思っていないのだろうか。仏教というものだと、死んでもまた生れ変るという教えだそうだから、その教えを受けている日本人は、平気で身体ごとぶッかって来るのかもしれない」。


 もしもこのサラトガが狙われたらどうなるのだろう? 話に聞くと、彼等は白色の衣に黄色と緑色の襦袢を着て、黒色の頭巾をかぶっているそうだが、それは日本の仏教の儀式だろうか? とにかくこのサラトガだけは神風が当りませんように……スーザンと俺の上に神のお恵みを!……


 運よくこの日記は誰の眼にも触れなかった。見られたら嗤(わら)われただろうか、いや上官が見たのでなく、仲間の兵が読んだのなら──本当にその通りさ──と言っただろう。

 帰還後、俺はより幸福になるために学校に通ったが、図書館でみた記録にはニミッツ提督が、

 "特攻機はそれ程恐るべきものではない。その攻撃の命中率は百機の中の一機、即ち百分の一の比率しかない"

 と言っているが、恐るべきものではない処か、大したものじゃないか。

 神風のために乗艦以来、仲の良かったジョオの他に大勢の戦友が殺されている。


神ぞみそなわし給わん

 何しろあのときは五〇機からの特攻機が飛来したんだ(機数は勿論(もちろん)あとになって知ったことだが)スーザンにもあのときの話をすると、最初は聞いたが二度目からは慄(ふる)え出して"止(や)めて"ときまって言う。恐がるのも無理はない。男のヘンリー(サラトガ乗組の整備兵だった)でさえ、気が少し変になって帰還後も精神病院に入ったこともあるんだから……

 俺だって此処(ここ)四、五年来、余り見ないが、仕事で神経の酷(ひど)く疲れたときなどは、あの恐怖の神風の夢をみることがある。まず定(きま)って顔は判(わか)らないのだが、人間の喋っている口元が見えるのだ──


 ──その口が早口に喋るように動きが早まるにつれてだんだん笑い出すようなのだ。それが無くなると爆音が聞えて来る。夢の中で神風だぞと驚く途端に、ヒュウンという金属的な降下音に変って来るんだ。


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 ──カミカゼだ。零戦だ。ジュークだァと喚くのだが声は出ない。咽喉が灼(や)け付くように苦しくなる。早く逃げなければ、早く逃げなければ──と動こうとするが身体は縛り付けられたようにコワ張ってしまっている。

 ──不思議なことにママの顔、子供の頃の波止場の浮標(ブイ)が波に漂っている風景が先(ま)ず出て、それからスーザンがニッコリ微笑む顔、それ等がクルクル廻り始めて渦となる。渦の中から最初は小さく、だんだん大きくなって神風機が俺の身体に蔽(おお)いかぶさって来る。

 ──ママッ、スーザンッ神様ッ救(たす)けてくださいああッ、ぶッかって来る! サラトガが! 俺が粉微塵になっちまう!


 わーッと叫んだ自分の大声に、気がつくとベッドの上、体中びッしょりと冷汗が吹き出している。

 厭(いや)な夢で、そのために翌日の午前中は、どうしても仕事が手につかないことがあった。

 スーザンと結婚してからも二度だか、この夢を見てはね起きたことがある。

 一度なぞはベッドから転げ落ちて足首の義足を故障させてしまった。

 スーザンは二度目には、この人は気が狂ってしまやァしないかと別居まで考えたことがあったそうだ。いくら恐しいからと言って、夢のためにスーザンに別れられたんじゃァ余りにも情けない話だ。

 俺はそれ以来、勤めて神風の話はさけて来た。

 だが俺は夢の話をする積(つも)りじゃァなかった。俺の脳髄の奥に刻み込まれた、硫黄島の空と海の出来事を語る積りだったンだ。あの時の光景をすっかり細かく曝(さら)け出してしまやァ、却ってサッパリしちまうかもしれない、いや俺の頭に心に喰い込んだ恐怖の想い出をすっかり吐き出してしまいたいんだ。

 牧師様じゃァないが、

「汝等(なんじら)その惑い悩めるところを語れ……神ぞみそなわし給わん!」

 それなんだ。


スプルアンス・カット

 硫黄島──2月20日。

 LST(上陸用舟艇)が無数に白いウェーキを曳(ひ)き乍(なが)ら島に向っていた。

 艦上からは艦載機が次々に発進する。

 旗を振る。飛び出す。旗を振る。離艦。合図──発進。


【空母サラトガからの発艦】
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 どの機も腹一杯の爆弾を抱え込んで、島に叩き込んでは帰艦する。

 エレベーターが機を積んでまた昇る。

 合図──発進だ。蜜蜂の大きな巣から戦争蜂が、わんわん唸(うな)りながら飛び出して行くようなものだ。だが、此奴等(こやつら)が 針の代りに八〇キロからの爆弾と言う火の玉を落して来るのだ。

 ふと右方を見ると護衛空母のビスマーク・シーからも飛立って行く艦載機の群れ──。

 ハワードが俺の方に手を振った。

 俺も精一杯に答えてやったが、ハワードは飛立つときにどうしたことか"グッバイ"と言やァがった。何の気も無しに"ソーロン"と口から出かかったが、縁起でもない・そいつを押えて黙ったまま肩を叩いてやったが、ハワードは21日の爆発で死んじまった。

【護衛空母ビスマルク・シーに特攻機命中】
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 島の方から日本軍の砲声が轟く。

 だがその百倍も千倍もの激しさで、艦砲がボカッボカッと轟音のお返しだ。その合い間には爆煙が島に上る。空と海は炸裂する轟音の渦の中に島の空が焦げちまやァしないかと思える程の硝煙が立ちこめる。

 硝煙にまた硝煙が重なって、いったい何トンの砲爆弾が島に打ち込まれたんだろう。あんな小さな島は、けい飛んじまやァしないかと思ったが、四時頃になって硝煙がやや薄れた一瞬間があった。

 摺鉢山はまだ聳えていた。


【硫黄島 右側に摺鉢山を望む】
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 発進──整備、整備──発進でくたくたになった俺は、盛んに耳をひっぱっていた。激しい音のためじゃァない。神経が苛(いら)立ったり物凄く昂奮したときの癖なのだ。

 ──海兵隊(マリン)は、まだ完全に海辺を制圧してはいないようだ。畜生! なんてしぶとい奴等なんだろう。こんなに火薬を叩き込まれてるのに。何処(どこ)に隠れ場があると言うのだろう。何か物凄い戦闘になっているようだ。

 やがてロケット砲や野砲の火痕が判るようになった。艦砲の発射時の閃光がバアッと周りを照らし始める。

 夜になったんだ。

 相も変らず響く砲声の中に、空一面は赤く引ッかき傷をつけたような無数の帯、曳痕弾の火の雨が跡を引いて、それが消える間もなくまた曳痕弾。音と火痕と炸裂音が交錯して戦争の大交響楽処じゃァない、大交響音なのだ。

 殆んどが味方の砲爆痕とは知っても不気味な火矢の交錯だ。

 猛烈極まるスプルアンス・カットはまだまだ続行されていた。


恐怖のカミカゼ

 咽喉(のど)が無性に乾く。

 パスターナックの奴が、

「旨(うま)い珈琲(コーヒー)が呑みてえなあ」

 と呟いた。

 誰もが以外に激しい戦況のためにのぼせ上ってしまっているんだ。

 20日の夜は、敵も味方も勿論眠る処の騒ぎじゃァなかった。

 旨い珈琲なんどと勝手なオーダーを上げてはいたが海兵隊はさぞ大変だろうと思った。

 島の上空はロケット砲、迫撃砲、野砲の曳痕がザーッザーッと赤く無数に流れる。

「畜生! 何んてえしぶとい奴等ら。一体何トン喰らったら音を上げるンだ」

 パスターナックが乾いた唇をなめまわす。

「ジャップが音なぞ上げるもんか」

 ジョオがポツンと口を出した。


「なんだァ? 絶対に降参を言わねエだと……ジャップだって人間だぞ。きっと音を上げるさ」

「フン、ジャップが音を上げるのは、死ぬ前かハラキリの時だけだろうよ。それもバンザーイッて言ってね」

 パスターナックは一本気だったし、ジョオはいささか懐疑的だった人だ。

 おまけにパスターナックはジョオに弱い尻を握られていやがったんだ。

 あれは確かサイパン攻撃の時だったか、日本機が急降下して来たとき、誰もが肝を冷したには違いないんだが、パスの奴は特にひどかった。

 "ウァーッ"と此(こ)の世が終りにでもなった様な悲鳴──いや彼の名誉のために大声と言い替えておく──を上げたんだ。

 それをチクリチクリとジョオに冷かされたもんだ。それ以来、二人は何かと言うに啀(いが)み合っていた。故国(くに)のミズーリにいたとき、金髪(ブロンド)の娘を二人で奪いッこしていたと言うから、もともと敵(かたき)同士だったのかも知れない。

「パス、音は上げッこないさ」

 ジョオがまた低く断定的に極(き)めつけた。

「ハ、ラ、キ、リ」

 パスの奴は妙に素直に言って、肩をすくめた。

 二人の啀(いが)み合いは毎度の事だし、やってるなと傍で聞いていた俺は、腹切りという言葉が聞えたとたん、背筋がすーッと冷たくなった。

 頭の中を黒い羽をした死の鳥が羽ばたいたような予感がした。

 カミカゼ──死の女神の翼を見たような気がしたんだ。

 だが、空母だって十八隻いるんだ。

 もし無謀な死の女神が飛びこんで来たってこのサラトガだけに当るとは限るまい。そんな虫の良い事を考えて気を休めた。

 だが、その気休め通りにはならなくなっちまった。俺の厭な予感通りになったんだ。

 カミカゼが舞い下りて来たんだ。


ZeKe(零戦)出現!

 砲声がいくらか途断えたようだ。

 時計をみると4時ちょっと過ぎ──もう21日かい。やれやれと空を見上げた。

 南国の朝明けは早い。薄桃から薔薇色に色づき始めている。

 パスの顔、ジョオの顔、皆の顔が判(は)っきり見える。どの顔も眼ばかりぎょろぎょろさせて出来そこないのギャングみたいだった。俺の顔だって同じようなもんだったろう。

 ──フン、意気地のない事を考えやがって、ジェームスのクレイズィ奴、スーザンに恥ずかしくねえのか──自分で自分を叱ったときだ。

 突然、ブザーが鳴り渡ったんだ。

「配置につけ」だ。

 皆の顔が一斉に空を向いた。

 一ッ、二ッ、三ッ──

 レモン粒程の黒点が約二編隊位だったろうか。こっちへ向っている。そいつがグングン大きくなった。グラマンやなんかの米機と違って、いくらか金属的な唸り──日本機だ。零戦だ。


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 一機、二機、三機、戦闘機が慌(あわただ)しく発艦する。

 まず駆逐艦から一斉射撃が始まった。

 スワローのいる銃座もグルッと零戦に向った、続いて砲口も……轟然と打上げる各砲火は気が狂ったような激しさだ。


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 零戦も気狂(きちが)いなら、こっちの弾幕も気狂いだ。忽(たちま)ちのうちに弾幕の雲があっちこっちに出来始めた。

 激しい砲声のなかに、奇妙に零戦の爆音がよく聞えた。

 グラマン隊が零編隊に踊りかかった。

 海上からの一斉砲火をそッちのけにして、各機の空戦が始まるかに見えたときだ。零戦はサーッと編隊を解いた。

 ボカッと一機が焔を吐いた。その焔が一瞬に爆発して黒煙が出る。命中だ。

 だがどッちだろう。

 パスの顔をみた。奴は歯を噛みしめているが、唇の端が痙攣(けいれん)していた。

 傍見をしたのも一瞬でまた空に吸いつけられるように顔を上げた。

 怖かろうが何だろうが、米国軍人(ネービー)だ。部署は離れられるもんかと、独りで力んだときだ。

 キーンと鋭い金属的な急降下音が消えてザーッという震動が艦上をゆすった瞬間、ガーン! と甲板に爆発が起った。零戦がぶつかったんだ。

 ひょろりと俺がよろけて転んだ。消火器に頭を激しくぶっつけたようだが痛くもなんともなかった。滑る筈(はず)もないのに転んじまったんだ。

 艦前部がぶっとぶかと思える轟炸裂だった。爆弾命中だ──

 俺の二米(メートル)先きを火の玉が走り抜けた。何が何んだか判らないが、とにかく転んで俯伏(うつぶ)せになった傍を火の玉が飛んでったんだ。

 続いて眼に入ったのは大火焔だ。

 慌てて起き上ったが艦の前部は唸りを上げる火の海だった。


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 ジョオはいるが、パスターナックはいない。

 今の火の玉に攫(さら)われちまったのだ。爆弾を落した零戦が艦の上を引ッ掻いて行ったらしい。

 俺は転んだお陰で命拾いしたようだ。

 ──ああ、神よ!

 零戦は弾幕もグラマンもありやァしないんだ。何もかも押しのけ、ひき千切り、前にいる奴は突き貫いてでもこのサラトガ目掛けて喰らい付く積りだ。

 これじァ味方機が着艦も出来やしない。

 俺もジョオもホーンの処へ駈(かけ)付けた。

 顔が熱い──

 子供の時に見たメコリイ婆さんの家の火事を百も合せたってまだ足りない大火焔だった。

 轟々たる大火焔に続いて艦の右舷に大きな震動、足の下がビリビリ震えたとたんにまた爆発が起った。

 気狂い飛行機が、鉄の猪(いのしし)となって、艦の横ッ腹を喰い破ったんだ。

 続いて舷側にまた大音響が起る。


【米艦舷側に落下した艦上攻撃機】
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 一瞬、甲板を駈ける応急処理員や消火班の連中の足がピタッと止ったように思えたが、また動き始めた。

 ちょうどムービーの廻転が故障した、フィルムが一秒か二秒とまっちまって、また廻り出したようなもんだ。

 次いで金属的な唸り、降下音だ。

 またカミカゼか!

 火焔と砲声と気狂い野郎の機銃音と──

 俺は自分が生きてるんだか、死んでるんだか、そしてまた足が甲板についているんだか、何が何んだか判らない。

 ガツン! 激突音が耳をうった。

 火の粉どころじゃない。焔が甲板一面に降りかかる。

 さぞ恐ろしかったでしょう、熱かったでしょうだと? 黙れ! スーザン!

 一体、神風の奴は何機来たんだ。

 最初の神風の後続があるかも知れない。

 東京まで一六〇〇浬(かいり)、折角(せっかく)、この硫黄島沖合まで来ながら、俺らもお陀仏かと感じたとき、勿論(もちろん)スーザンを思い出した。

 スーザンは俺の愛人だし、お袋のようなものだし、生命の女神だったからだ。

 彼女を叱ったのは自分を勇気づける為だった。彼女をちらっと想ったのも束(つか)の間、また右舷がガタガタとサラトガの船体がきしこんだみたいだ。

 俺はまた、よたついて片膝をついた。

 だが、この頃はもう気がいくらか落付いてしまった。

 サラトガが右に左にひん曲って、穴だらけになってしまい、間もなく沈むんじゃァないかと考えた程物凄い爆発だった。

 後で判ったが、飛行甲板に大穴二つ。右舷のやつはガソリンパイプをぶち貫いて格納庫に到達していたし、最後の一番でっかい爆発じゃァ舷側に幅約四〇フィートの大孔(おおあな)を開けていた。

 てッきり沈没するんじゃァないかと思ったわがサラトガは沈まずにいてくれた。なにしろ三万トンからの空母だったからナ。

 沈まずにいてくれたからこそ俺もこうして生きていられたというもの。神様よりサラトガの噸(トン)数に感謝しなければならないだろう。

 ガンガン燃え上っていた火焔も納まり、甲板が綺麗(きれい)になったときはもう一〇時位だったろうか?(もっとも甲板にゃァ穴が二つも開いてはいたが)

 ブルックリン出身のオドンネルに気合をかけられたのもあの時が始めてだった。

 俺は茫然と穴の方を見つめていた。

「ジェームス、気が抜けたんじゃァあるめえな、しっかりしろッ! ヘイ、ジェームスッ」

 彼が呼んだが、俺は二分間も返事をしないで突っ立っていたそうだ。

 正味一二〇秒突っ立ち放しだったと、今でもオドンネルの奴は言っている。

「いや絶対に二、三秒だったろう」

 と言い返すんだが、まァそんな事はどうでも良いことだ。

 ランチも住んでディナァも済んだ。

 そして21日は暮れていった。

 島では、相変らず激闘が続けられていて、殷々たる砲声が轟く。20日同様の炸裂弾と曳痕弾の連続だ。

 たった一日の間に何という変り様だろう。殊(こと)に今夜はパスの元気な顔も見られないし、ハワードのチョビ髭(ひげ)めも居ないんだ。

 俺はカミカゼが憎かった。また恐ろしくもあった。

 俺はせめてスワローに逢いたいと思った。あいつならピチピチしたお喋りで俺を元気にしてくれるだろう。

 だが、俺の気付け薬は、間もなく立派に調合されやがった。おまけに俺の足首まで持ってっちまったんだ。

 それは神風の第二次強襲だった。


【昭和20年2月21日朝 第二御楯隊千葉県香取基地から出撃】
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神風は生きている!?

 ブザーが鳴った。砲門が唸りを挙げた。

 その間を縫う日本機の爆音、夜だけになお更不気味だ。

 レーダーが今度は完全に捉えているとはいえ、我々には神風が何処から降ってくるのか判らない。芯から底から恐怖を感じた。

 夜闇に閃(ひら)めく砲火の中に、チラッと機が腹を見せた。神風だ! 行過ぎるかなと思ってホッとしたときだ。やや前方にボワッとした感じで火焔が夜空を彩った。

 命中だ!

 だが後の神風は何処だ?

 ガンガンうなる対空砲火のために体が痺れてしまう程だ。もちろん耳は馬鹿になっていた。

「くそ蠅(ばえ)め! シュット!」

 罵(ののし)ったときだ。

 閃光と音に俺の身体が宙に浮いた。大爆発だっと叫んだ気がしたが、俺は何もかも判らなくなっちまった。

 ──パスの顔、スワローの顔、ハワードの奴が笑っているぞ。おいみんな大爆発だ。逃げなきゃァ大変だ。命がないぞ。……だが俺は足首が痛い。焼けつくような疼痛だ。さァ皆逃げろ──

 俺はゲラウェイと怒鳴ったようだ。

 変な刺激的な匂いがする。天国の匂いか、地獄の匂いだ、パスと同じに俺も死んだんだと妙に情けなくなって、眼を開けた。

 頭が冷たくて体が熱い。

 隣りでうめいている声がする。

 応急医務室だった。さっきの刺激的な匂いは消毒薬だ。繃帯(ほうたい)の白さが眼に沁みた。俺は生きて居るんだ。

 とすれば此処(ここ)は何処(どこ)なんだ。まだサラトガかなと考えているうちにまた意識が薄れていった。

 甲板を五段もぶち抜かれて、それでもサラトガは浮いていたのだ。恐怖は去ったのだ。

 俺は救(たす)かったのだ。

 だが俺の耳の奥底には、神風のあの不気味なキーンという鋭い急降下音は残っていた。

 いま米国に帰還している連中の一部には、まだまだカミカゼの恐怖を忘れない人間は、大勢いる筈(はず)だ。

 あの「バカ」と呼んだ(管理人注:米軍は特攻機を日本語で「バカ」、「バカbomb」と呼んでいた)体当り機の黒い影、死の恐怖の本当の恐しさをだ!

 1945年の勝利以来、もう十一年という年月が経っているのに、まだカミカゼは生きているらしい。ルーズベルトも死んだニッポンの東条も死んだ。だが、ジュークやベティの厭な戦慄はまだ生きているんだ。

 現にこの俺の耳の底に、脳髄の何処かに。


【硫黄島陥落。星条旗を掲げる米軍】
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 "カミカゼ"の想い出はこれで終る。

 酒場のベティは、ベティと言っても平和な紐育(ニューヨーク)の酒場の娘だ。

 そして俺はスワローと肩を並べて飲んでいるんだ。

 でも──もう失(な)くなった足首は二度と生えて来はしない。俺はいま、ピアノの韻律調整をやって飯を食っている。一応高級な仕事だ。金もとれる。神様のお恵みで指は、大丈夫十本揃っているんだ。第二次大戦の勇士という経歴に感謝しよう。




【管理人注】
オリンピック作戦… 米軍は「日本民族を世界から抹殺せよ」と叫び、日本の息の根が止まるまで強烈な航空攻撃に伴う空海包囲封鎖によって、日本人および日本の工業を餓死させようと計画した。米軍統合参謀本部は1945(昭和20)年5月25日「11月1日に南九州に上陸作戦を開始する」と発令した。この作戦は「オリンピック作戦」と称せられ、第三艦隊、第七艦隊および210隻の輸送船、500隻の戦車揚陸船を使用して、一四個師団の兵力を南九州に上陸させるものだった。【出典】1960(昭和35)年 自由アジア社 安延多計夫著「南溟の果てに」本土決戦。

コロネット作戦… 米軍がオリンピック作戦と合せて計画した日本上陸作戦。決行予定日は1946(昭和21)年4月だった。外房州および相模灘の海岸から日本に上陸し、関東平野を席巻、東京を攻略して終戦という目安だった。【出典】1960(昭和35)年 自由アジア社 安延多計夫著「南溟の果てに」本土決戦。「コロネット」とは「王冠」という意味であり、米軍が天皇殺害を目的としていたことは明白である。

【参考写真説明】
・ 1945(昭和20)年5月4日 沖縄方面において護衛空母サンガモンに肉迫する特攻機。被弾をものともせず突入。
・ 1944(昭和19)年10月25日 護衛空母ホワイト・プレーンズを攻撃する零戦。
・ 1945(昭和20)年4月16日 沖縄方面にて戦艦ミズーリを攻撃しようとする特攻機。
・ 1945(昭和20)年3月19日 九州沖航空戦で水平爆撃により損傷した空母フランクリン。
・1945(昭和20)年 九州沖航空戦で空母エセックス舷側に落下した艦上攻撃機。

【写真出典】
・1983(昭和58)年 講談社 写真図説「帝国連合艦隊-日本海軍100年史-」



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